今後ますます重要度が高くなるであろう広告形態のひとつ、デジタル広告。貴社では有効活用していますか?
この記事では、今さら聞けないデジタル広告の種類や特徴について、わかりやすく簡単に紹介しています。マーケティング活動の戦略として検討する際に、ぜひお役立てください。
目次
デジタル広告とは?意味と特徴を解説!
デジタル広告を簡単に説明すると、インターネット上に表示される様々な広告のこと。画像やテキスト、動画などがあり、Webサイトの検索画面や検索結果ページのほか、動画配信サービス、Eメール、SNSメディアに表示されます。
デジタル広告は、商品とサービスの露出度を向上させるだけでなく、潜在的な消費者の興味・関心の獲得をするほか、購入の意志決定を後押し、購入後の顧客維持と長期的な関係構築のために大変有益です。
デジタルデバイスの利用者が急増している今、顧客とのタッチポイントの全段階で適切な対象層にアピールできるため、収益増加を実現する効果的な宣伝戦術として多用されています。
デジタル広告のメリット
まずはデジタル広告のメリットから、詳しくご説明しましょう。
【メリット①】高度なターゲティング
デジタル広告の展開時には、ユーザーデータを収集分析し、それを基に顧客を特定・分類することが可能です。そのため、高度なターゲティングが可能となるのです。
具体的には、年齢や性別、居住地域、興味関心、検索履歴、購買履歴といった情報を活用して、適切なターゲットに最適なタイミングで表示するよう設定できます。
【メリット②】簡単に効果測定ができる
デジタル広告では、広告配信直後から、クリック率や表示回数、コンバージョン率、顧客情報などのデータをリアルタイムで取得でき、分析ツールで即座に効果を統計・測定できます。
このため、随時ROI(投資収益率)を把握し、必要に応じてすぐに戦略を調整することが可能です。
【メリット③】出稿の設定を柔軟に対応できる
出稿設定を柔軟に変更できる点も大きな特長です。運用予算や掲載期間、ターゲティング条件などを細かく調整して、その都度更新しすぐに反映させることができます。
これにより、測定した効果や市場の変化に合わせて適宜対応が可能で、効果的・効率的に広告戦略を展開できます。
デジタル広告の種類と特徴、用語解説
デジタル広告の種類と特徴をまとめました。よく使われているものですので、参考にしてください。
リスティング広告(検索連動型広告)
検索エンジンの検索結果ページに掲載される、テキスト広告です。広告主が特定のキーワードに対して入札し、ユーザーがその単語で検索すると落札広告が表示される仕組みです。掲載順位は、入札額の他に品質スコアや広告ランクなどによっても変動します。
クリック課金型が多く入札予算は必要ですが、広告の表示だけでは課金されないのが利点です。
ディスプレイ広告(コンテンツ連動型広告)
Webメディアやアプリ内のコンテンツに連動して表示される広告です。自然な形で組み込み、画像や動画、テキストを駆使した視覚的要素で製品・サービスの魅力を伝えられます。
消費者にとって関連性の高い広告を効果的に表示でき、ブランドの認知度向上やイメージ構築に有効です。
バナー広告・純広告
バナー広告は、Webページの上下左右に表示される画像、動画、GIF形式の広告です。中でも純広告型は、Web媒体から広告枠を買い取り一定期間掲載するものを指します。
バナーには、指定のサイトに移動するリンクを設定できます。ブランド認知を高め、ユーザーアクションを促進し、キャンペーンの効果を向上させるのに役立ちます。
リターゲティング
Webサイトの訪問者へ関連広告を再表示する手法です。顧客の行動履歴を基に個別の情報を示し、再訪・購入を促す情報を提供することもあります。
既に興味を示した消費者を対象とするため、通常よりクリック率やコンバージョン率が高く効率的な広告です。
プレースメント配信
広告主が特定の配信媒体を選択して広告を掲載する手法です。掲載先メディアの環境やコンテンツを考慮して内容を設計することが可能です。
対象顧客層に着実にリーチし、メッセージを戦略的に管理できます。
SNS広告
SNSプラットフォームで展開する広告。ユーザーが広告に対して、コメントやシェアなどのアクションをすることが可能で、リアルタイムでのコミュニケーションの促進と情報の拡散が期待できます。
若年層や特定の興味を持つユーザーに効果的で、認知度向上と販売促進に寄与します。
Facebook広告
Facebookに掲載する広告です。画像や動画、テキスト、カルーセル広告(ひとつの広告で複数の画像や動画などを掲載できる広告形態)、リンクなど多様な形式に対応しており、シェアやいいねなどの顧客の反応を即座に分析できます。
FBユーザーの個々のデモグラフィック情報や関心事項、行動データを活用できるため、精密かつカスタマイズされたターゲティングが可能です。
X(Twitter)広告
X(旧Twitter)で行う広告です。特定の投稿をユーザーのタイムラインに表示して露出度を高められるほか、対象層にアカウントを宣伝しフォロワーを増やせます。また、ハッシュタグにより、大規模なユーザーアクティビティにメッセージを組み込むことも可能です。
迅速かつ拡散力ある広告なので、伝えたい情報をユーザーへ届けられる手法です。
Instagram広告
写真と動画の共有を主とするInstagramに表示する広告です。写真や動画、カルーセル広告、ストーリーズなどの形式を使えるほか、ショッピング機能も提供されており、ユーザーを商品購入ページへ誘導できます。
特に視覚的にアピールする必要がある商品やサービスに有効で、若い世代や女性を中心に訴求できるでしょう。
TikTok広告(動画)
短いショート動画専用のプラットフォームTikTokでの広告です。ユーザーフィードに表示されるインフィード広告や動画フィードに表示されるブランドトーク広告、特定のハッシュタグを付けて課題を提案するハッシュタグチャレンジ広告など、複数の形式があります。
人気のアーティストやインフルエンサーと提携して広告を制作・配信することが多く、若者を中心にPRできます。
You Tube広告(動画)
世界に数十億のユーザーがいる動画プラットフォームYoutubeに掲載する広告です。利用者が視聴する動画へ広告を挿入でき、スキップ可のTrueViewインストリーム広告やスキップ不可で最大6秒のBumper広告など、様々な形態と料金から選べます。
YoutubeはGoogleの一部であるため、GoogleAdsを通じて高度なターゲティングが可能です。
動画広告
映像コンテンツで商品やサービス、メッセージを宣伝する形式です。Webサイト、アプリ、SNS、会員制の動画配信サービスなどに広告を組み込んで表示します。
広告ブロッカーによって無効化されたり、突然音声が出るため利用者に忌避されたりというリスクがある一方、視聴者へ視覚的かつ感情的な印象を与え、強く訴求できます。
アフィリエイト広告
広告掲載先のアフィリエイトパートナーと協力して展開する成果報酬型の形式です。アフィリエイターは、特定の企業ページへ飛ぶ専用リンクやバナー広告を自身のサイトやSNSに掲載し、広告主は成果(クリック、会員登録、商品購入など)が出た場合のみに広告料を支払います。
最小限のリスクと費用を使い、戦略的にマーケティングできる手法でしょう。
ネイティブ広告(インフィード広告)
記事やニュース、ウィジェットなどのコンテンツに溶け込ませることで、自然な流れで表示できる広告です。ユーザーに違和感を与えないため視認性やクリック率が高い点や、広告ブロッカーによって遮断されることが少ないため、確実に表示させられる点がメリットです。
デジタル広告の中で、広く採用されています。
DSP(アドネットワーク)
DSP=Demand-Side Platformは、広告主専用の配信管理ツールです。広告枠の買い取りからターゲティング、掲載、効果測定・分析、最適化まで全て自動で行えます。複数のアドネットワークにまたがって、最適なタイミングと最適なユーザーを見極めます。
広告出稿の費用対効果を高めるために必須のプラットフォームです。
記事広告(タイアップ広告)
記事形式で制作・掲載される広告です。消費者には、編集コンテンツと同様に認識されるため、広告として受け取られず信頼性が向上します。広告ブロックの対象外で確実に表示されるほか、検索ワードを含められるため、検索エンジン最適化=SEO対策も可能となります。
SNSで共有されることも多く、広告が単なる宣伝ではなくコンテンツとしての価値を持たせられるでしょう。
メール広告
Eメールを配信して直接メッセージを届ける方式です。セール案内、新商品の発売、イベントの通知など、様々な情報を個別化して伝えられます。
配信先は既存顧客や会員であるため、その他の広告形式に比べて制作コストが比較的低く、費用対効果も高いのが特長です。
まとめ
様々な種類があるデジタル広告。貴社のニーズとターゲットに最適な形式を見極めて、ご活用ください。