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今さら聞けない「ブランディングとは?」を簡単にわかりやすく解説!【意味、特徴、メリット、種類など】

今さら聞けない「ブランディングとは?」を簡単にわかりやすく解説!【意味、特徴、メリット、種類など】

マーケティング用語としてしばしば使われる「ブランディング」。しかし、具体的にはどういう意味なのでしょう?

この記事では、今更聞けないブランディングの意味や特徴、種類、メリットなどをわかりやすく簡単にご説明します。ぜひご一読ください。

ブランディングとは?意味と特徴をわかりやすく解説!

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ブランディングとは、商品やサービスを他と区別し、独自のイメージやアイデンティティを築くマーケティング戦略です。語源は英語の「brand=焼印」で、中世ヨーロッパで所有者の識別のため家畜に焼印を押していたことに由来します。

マーケティングで使われるブランディングは、差別化や認知度の向上を通じて顧客の信頼と忠誠心を獲得し、競争優位を確立します。そしてブランドイメージの構築と付加価値の創出により、消費者に好印象を与え長期的なビジネスの成功につなげます。

「ブランド=高級品」?低価格のモノはブランディングに不向き?

https://www.photo-ac.com/

一般的に「ブランド=高級品」というイメージですが、ブランドは低価格の商品やサービスにも適用されます。低価格のモノにもブランディングを行うことで、その品質・特性・価値を顧客に伝えられるためです。

低価格品のブランディングでは、コストパフォーマンスや利便性、広範な利用価値などの要素を強調でき、消費者に魅力的な選択肢として認識されることが可能です。

重要なのは、価格帯に応じたブランディングの手法や内容を適切に選ぶことにあります。

ブランディングの種類・分類

ブランディングの種類は多岐に渡り、製品・サービス、企業・個人などによって様々な手法があります。以下はその数例です。

アウターブランディング

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アウターブランディングとは、社外に向けて行うブランディングの総称です。 イメージCMなどが典型的な例で、企業や組織が自社の認知度を向上させるための重要な手段です。

他にも、プレスリリースなどの広報活動や、業績と経営方針などの企業情報を株主に提供するIR活動もこれに含まれます。具体的な商品の販促より、好感度を高め優良な印象を定着させることを目的に実施することが多いブランディングです。

インナーブランディング

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インナーブランディングとは、企業や組織が内部の従業員や関係者に対してブランドの理解と共有を促進するための戦略的なアプローチを指します。具体的には、社内コミュニケーションやトレーニングの実施、内部ブランドマテリアルの共有、社内イベントの開催などを通じて従業員の意識を高めます。

こうした活動により、自社に対する社員の関与とブランドへの誇りを高め、組織のパフォーマンスと顧客体験の向上につなげることが可能となるでしょう。

商品ブランディング

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商品ブランディングは、特定の商品に焦点を当てたブランド戦略です。その特徴や利点、品質、価格を強調し、差別化を図ります。具体的には、ロゴデザインやパッケージデザイン、広告キャンペーンなどの手法を活用し、商品の知名度を高めます。

この活動は、商品に独自のブランドイメージを与え、顧客の共感や信頼を醸成することが目的です。ブランディングにより、販促対象の商品を魅力的な選択肢として市場に浸透させることができます。

企業ブランディング

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企業ブランディングは、企業全体のイメージやアイデンティティを構築し、顧客や株主、投資家に自社の価値観や信念を伝える戦略的な手法です。ロゴデザインの作成、広告キャンペーンやコーポレートコミュニケーション、社会貢献活動の実施などが含まれます。

目的は、企業の独自性やビジョンを広く示して顧客・株主との絆を築くこと。組織のイメージや評判を高め、市場における競争力を向上させるために必要不可欠な活動です。

ブランディングを行うメリット

ブランディングは企業が市場で優位性を保つための重要な戦略です。認知度向上、信頼構築、売上増加、長期的な顧客維持など様々なメリットがあります。

①他社との差別化により価格競争を回避

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ブランディングによって独自性や付加価値を顧客に伝え、他社との差別化を図ることで、価格、特に廉価さで競争する必要がなくなります。消費者はブランドの品質や価値を認識し、他の代替品よりも「ブランド品」を選好する傾向があるためです。

その結果、価格に過度に依存せず商品やサービスを提供でき、利益の確保が実現します。ブランディングによる差別化は、競争の激しい市場環境で企業の持続的な成功を支える重要な要素となります。

②人材の確保、社員のモチベーション向上による離職率低下

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強力なブランドは人材獲得と定着にも影響を与えます。魅力的なブランドイメージを持つ企業は優れた人材を引き付け、人々はその企業で働くことに魅力を感じます。

また、ブランディングの成功や評価を共有することで、組織内の誇りと関与を高めて従業員のモチベーションを向上させることができます。そして仕事へのやる気や自己成長への意欲が高まり、離職率の低下や高い能力を持つ社員の長期的な留任が促進されます。

③企業価値の向上

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ブランディングは、企業の評価を高めて競争力を増加させ、投資家の関心と信頼を集めてビジネス拡大の機会をもたらします。強力なブランドイメージにより企業価値が向上し、市場での地位を確立できるためです。

企業価値が高まると、競合他社との差別化を実現できます。これにより、利益率のさらなる改善や新たなビジネス展開も可能です。ブランディングによって企業価値を高める活動は、会社の長期的な成功において重要な要素と言えるでしょう。

ブランディングを行うデメリット

ブランディングのデメリットには、多大な費用と時間・労力がかかり、失敗のリスクや一貫性の維持が難しい点などがあります。

①金銭的・時間的コストがかかる

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ブランディングの一環として行う広告やキャンペーンには多額の費用がかかります。特にテレビCMや大規模なプロモーション、新たなデザイン展開、イベント実施などの場合には高額な予算が必要となります。

また、それぞれのブランディング活動においては、企画立案から実行にいたるまでに時間がかかることも考慮し、実施予定時期に合わせて前もって取り組みを始める必要もあります。

②ベテラン社員との認識の乖離が起きやすい

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社内でブランドメッセージやブランド体験の一貫性を維持することはときに困難です。組織内の所属部門や勤務年数、役職などの違いによって社員同士でも解釈や関心に齟齬が生じるリスクがあります。

特にベテラン社員は、長い経験や社歴に基づいた自身の認識や信念を持っており、それが組織のブランディングと一致しない場合、乖離が生じます。その結果、ブランディング全体の一貫性の欠如や混乱を招く恐れがあるのです。

③やり抜くまでには時間も根気も必要

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期待や目標に沿ったブランドの構築・浸透には時間がかかり、組織内の担当者の協力やリソースの投入が求められます。また、社全体で一貫して取り組む必要があります。組織内外でのコミュニケーションや相互理解を深めるためにも時間と忍耐が欠かせません。

ブランディングは、多くの費用はもちろん多大な時間と労力を必要とする長期的な活動であり、成功するまでには継続的な努力が不可欠です。

まとめ

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ブランディングを行う際は、目的に最適な手法を選び、リスクを踏まえた上で長期的に展開していくことが重要です。

監修者

大島 克俊

ゲンダイエージェンシー株式会社 取締役最高営業責任者(CMO)

1978年生まれ。2002年、当社入社。2005年、上野営業所長を経て、2008年東日本営業部グループマネージャーに就任、2013年営業企画開発部長に就任(現任)。2013年、当社子会社株式会社ジールネット代表取締役に就任(現任)。2017年、執行役員に就任。2021年、当社取締役に就任。2023年、最高営業責任者(CMO)に就任。
ゲンダイエージェンシー株式会社の成長と発展に大いに貢献してきた経験を持ち、そのリーダーシップと広告に関する専門知識は、当社の事業に大きな影響を与えてきました。現在は当社のセールスとマーケティング全般のマネジメントを担当しており、IT/デジタル分野についての深い知識を持っています。また、彼の親しみやすい人柄と部下からの厚い信頼も彼のリーダーシップを支えています。

執筆者

AdSELL編集部

「広告主と媒体社をつなげるメディアポータルサイト~AdSELL」の企画段階から参画し、サービス立ち上げメンバーを中心に、コンテンツ担当セクションを組織しています。
私たちが目指すのは、日本全国のビジネスパーソンに役立つ、マーケティングのノウハウや情報、事例をわかりやすく紹介すること。具体的な事例を交えて情報を提供し、読者様がすぐに実践できるような生きた情報をお届けします。読者様の「とは?」「なぜ?」という疑問に対する答えを、タイムリーに発信することを心がけています。

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