タイアップ商品は、複数の異なる企業が共同で商品やサービスを開発するマーケティング方法のひとつです。知名度を高めたり、新規客を獲得したりする効果が期待できます。
タイアップにはさまざまな手法があるため、目標や戦略を明確にし、目的に合うタイアップ先を見つけることが大切です。
今回の記事では、タイアップ相手や、メリット・デメリット、注意点について解説します。
目次
タイアップ商品とは?意味と特徴をわかりやすく解説!

タイアップ(tie up)は、日本語で「結びつく」という意味です。マーケティングとして使用されるときには「協力・提携」という意味を持ちます。
複数の異なる企業が協力・提携して商品やサービスを開発することで、相乗効果により付加価値生まれ、単独では難しい目標を達成する効果が期待できます。
しかし、タイアップ先は人気や知名度があれば良いというわけではありません。タイアップ企画を成功させるためには、タイアップ先の認知度や影響力だけではなく、企業や団体、ユーザーの属性を把握し、目的とゴール達成のために最適かどうかを見極めることが大切です。
主なタイアップ先・タイアップ相手
タイアップ先・タイアップ相手には、さまざまな種類があります。それぞれに特徴があるため、自社商品の特徴やターゲット層を見極めて選ぶことが重要でしょう。
ここでは、主なタイアップ先・タイアップ相手について解説します。
タレント・有名人・著名人

タレント・有名人・著名人とタイアップは、話題性を集めやすく、短期間で商品やサービスの知名度や認知度を高める効果が期待できます。起用する方により、広告が目に止まり印象に残りやすくなり、企業や商品のイメージを向上にもつながるでしょう。
しかし、知名度や影響力が高い人物ほどタイアップにかかる費用が高額になる傾向があるため、自社の商品やサービスと相性、ターゲット層を検討し、費用対効果を見極めることが大切です。
また、販促物やメディアで起用できる範囲や、使用期間など、権利関係の確認は慎重におこない、契約書に明記するようにしましょう。
アニメ・漫画の作品やキャラクター

話題のアニメや人気漫画のキャラクターとのタイアップは、認知拡大や新規客獲得に高い効果があります。キャラクターを使用することで親近感を与え、商品やサービスの特徴が伝わりやすくなるため、これまでのターゲット層とは異なるタイアップ先のファンの購入が期待できます。
また、話題性の高い作品とのタイアップはメディアで紹介されるなど、さらなるPRにつながる可能性も。
キャラクターの使用には使用範囲や使用期限があります。権利関係の確認は慎重におこない、契約書に明記するようにしましょう。
テレビ番組・ラジオ番組

テレビ番組・ラジオ番組とのタイアップは、番組内での商品紹介やロケで店に立ち寄るなどの手法、クイズやゲームの賞品として商品を使用するなどの手法があります。番組内で自然な形で紹介されるため、CMと比較して売り感を出さず、商品のPRができます。
テレビ番組やラジオ番組は多数あるため、その番組の視聴者層が、自社の商品やサービスとマッチするかどうか見極めることが重要です。
SNS・YouTubeなどで影響力があるインフルエンサー

インフルエンサーとのタイアップは、アプローチしたい層のターゲティングしやすいところが特徴です。企業が出す広告とは異なり、消費者目線でのレビューを発信できるため、通常の広告よりも抵抗感が少なく消費者に受け入れられやすい傾向があります。
また企業アカウントをリンクさせておくと、インフルエンサーの投稿で関心を持った方を企業のアカウントへ誘導することもでき、商品やサービスの詳細を伝えることも可能です。
企業

企業間でのタイアップは、企画や販促のマンネリ化を打開できます。
また、異なる企業とタイアップすることで、タイアップ先の企業の顧客に対してアプローチできるため、これまでとは異なる層に認知を拡大させることが可能です。
複数の会社で広告にかかる費用が負担できるため、経費削減や単独では難しい大きなプロジェクトが実施できるなどのメリットも。
タイアップ商品の活用方法・メリット
タイアップ商品は、自社だけで開発する商品とは異なるメリットがあります。ここでは、タイアップ商品の活用方法やメリットについて解説します。
【活用方法・メリット①】共通のターゲット層をもつ相手との協力

アパレルブランドとコスメブランド、旅行会社・旅雑誌と各地の人気飲食店・土産、文房具とアニメなど、異なる業種で共通のターゲットを持つ相手との協力は、それぞれの顧客に対し効率的なPRができます。
その分野に関心がある顧客が集まるため、同じコンセプトでタイアップ商品の開発をすると売上につながりやすく、それぞれの企業のイメージ向上にも効果的でしょう。
【活用方法・メリット②】クリエイティブなアイデアの共有と実現

異なる業種とのタイアップは、それぞれの企業の異なる視点、発想、技術を共有し商品開発がおこなわれるため、これまでにない斬新な商品を生み出す可能性があります。
クリエイティブなアイデアの共有と実現により、消費者の注目を集め、競合他社との差別化を図り、独自のサービスや商品で新規客の獲得につながる効果が期待できます。
【活用方法・メリット③】マーケティングチャネルの拡大

マーケティングチャネルが多いほど、集客力が高まり、ユーザーが集まりやすくなります。
タイアップすることで、タイアップ先の集客を行うための経路や媒体を利用できるため、これまでリーチできなかった消費者へのアプローチが可能に。
また、市場の拡大により、認知度の向上や、売上の増加にも効果が期待できます。
タイアップ商品の注意点・デメリット
タイアップ商品には、メリットだけでなく、注意点やデメリットもあります。ここでは、タイアップをおこなう際に知っておきたいことを解説します。
【注意点・デメリット①】タイアップ費用がかかる

タイアップ商品を販売するためには、契約料、著作権や肖像権の使用料が必要です。
影響力の高い著名人や、インフルエンサー、人気マンガほど、タイアップによる販促効果は高いですが、タイアップするための費用も高くなる傾向があります。
予算や費用対効果を検討し、タイアップ先やタイアップ相手を決定しましょう。
【注意点・デメリット②】タイアップ相手による炎上リスク

タイアップ相手が、不適切な行動や発言を起こし炎上すると、タイアップ商品や企業のブランドイメージまで損なわれるおそれがあります。
ブランドイメージの低下により、顧客離れや売上の減少などのリスクも考えられるため、タイアップ相手の選定には十分な検討をおこない、信頼できる相手かどうか見極めることが大切です。
タイアップする際には万が一、トラブルが起こった場合の対応策も考えておきましょう。
【注意点・デメリット③】権利関係の確認など時間や手間がかかる

タイアップをおこなう際の契約には、著作権や肖像権、使用期間、使用できる範囲など、さまざまな権利の確認が必要です。専門的な知識が必要となるため、確認や契約に時間がかかり、コストの増加や実施予定の時期に間に合わないなどのトラブルが起こる可能性があります。
スムーズに実施できるよう、専門家のサポートを受けながら進めましょう。
タイアップ商品を成功させるのポイント
タイアップ商品を販売する際には、目標と戦略を明確にし、タイアップ先との信頼関係の構築と継続が必要です。 ここでは、タイアップ商品を成功させるためのポイントを解説します。
目標と戦略を明確に

タイアップ商品は、単なる話題作りや知名度を高めるためだけにおこなうのではありません。選定した企業とタイアップ商品を開発することで得られるメリットや、最終的にどのような成果を出したいのかなど、明確な目標と戦略を立てましょう。
自社とタイアップ先で、お互いの考えを一致させ、共通の目標を持つことが大切です。
信頼関係の構築と継続的な評価・改善

タイアップは、一度商品を開発し販売したら終わりではありません。タイアップ商品を出したことによる効果や目標達成度を継続的に評価し、良い方向に進むように改善していくことが大切です。
企業同士でコミュニケーションを取り、信頼関係を構築することは、長期的なビジネスパートナーとして互いに成長する効果が期待できます。
成功したタイアップ商品の例
成功したタイアップ商品の例を紹介します。
TVアニメ「ゴールデンカムイ」・サッポロ クラシック(ビール)
サッポロビールの商品「サッポロ クラッシック」と北海道を舞台にしたTVアニメ「ゴールデンカムイ」がタイアップ。
キャラクターのタイアップ企画限定イラストを印刷された缶ビールと、オリジナルのコースターがついています。
北海道のみの販売ですが、2018年から毎年実施されている人気のタイアップ商品です。
北海道・ほくでん
真冬の北海道でも暖房利用できる寒冷地仕様エアコンの普及拡大を目指し、北海道と北海道電力によるタイアップキャンペーン。
キャンペーン内容は、期間中に協賛メーカーのエアコンを購入し、抽選に参加すると商品をプレゼントするというものです。
まとめ

今回の記事では、タイアップの種類やメリット、デメリットについて紹介しました
タイアップ商品は、短期間で知名度を高める方法としてとても有効です。しっかりとした目標や戦略を立て、それに見合うタイアップ先を見つけ、効果的なタイアップ商品を実現を目指しましょう。