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「クロス集計とは」をわかりやすく解説!マーケティングにおける重要性【意味、特徴、手順・やり方、メリット、デメリット、用語解説など】

「クロス集計とは」をわかりやすく解説!マーケティングにおける重要性【意味、特徴、手順・やり方、メリット、デメリット、用語解説など】

クロス集計とは、さまざまなデータの集計・分析に利用されている手法です。

この記事では、クロス集計がなぜ重要なのか、その特徴やメリット・デメリット、活用方法を簡単にわかりやすくご紹介します。貴社でもぜひ、この手法をご活用ください。

クロス集計とは?意味と特徴をわかりやすく解説!

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クロス集計(英:Cross-tabulation)はデータ分析手法のひとつで、2つ以上のカテゴリー変数(質的変数)に関する情報を分析するために使用されます。

統計的手法で複数のカテゴリー変数を分析し、それらの交差点と関連性を表や図で視覚化します。データを異なるカテゴリーごとに整理し、相互の影響や傾向を把握するのに有益です。

マーケティングでは、性別と購買行動の関係を明らかにする際などに使用されます。集計結果からパターンやトレンドを理解し、ビジネスの意思決定やマーケティングの戦略策定に役立てられます。

単純集計とは?クロス集計との関係性

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単純集計とは、1つのカテゴリー変数における各カテゴリーの出現回数や割合などを集計する方法です。これに対してクロス集計とは、複数のカテゴリー変数に関するデータを分析し、それらの変数が交差するポイントでの関係性やパターンを検出する方法です。

例えば、ある都市の住民の職業別割合を単純集計するとその都市の労働構造がわかります。一方で、特定の地域と商品の購買頻度をクロス集計すると地域ごとの需要の違いを特定できます。

どちらもデータ分析の基本的手法であり、データの異なる側面を理解するために組み合わせて使用することがよくあります。

クロス集計の重要性

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クロス集計はデータ分析を深化させ、戦略の決定や成功に向けた道筋を提供する重要な手法です。

具体的には、多数の変数を同時に分析しデータ内の関連性を明確にできるほか、特定の条件や様々な要因に基づくデータの傾向を洞察可能なため、戦略の調整や意思決定に役立ちます。また、いくつもの変数を用いることでデータの多面的な側面や全体像が見えてきます。さらに、異常なパターンを識別できるので、データ品質の向上にも役立ちます。

クロス集計の種類

では、クロス集計にはどのような種類があるのでしょう?以下でご覧ください。

回答者の属性ごとに集計する「属性クロス集計」

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属性クロス集計では、年齢や性別、地域など複数の変数=属性を組み合わせ、クロス集計でデータを整理・分析します。これにより異なる属性間での相互作用や傾向を把握し、洞察を得られます。

この手法は対象市場の特定やマーケティング戦略の最適化に有益です。属性間の関連性を理解することで、適切な判断が可能になるのです。

2つ以上の設問項目で関係性を明らかにする「設問間クロス集計」

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設問間クロス集計では、複数の質問を組み合わせてデータを分析し関連性や傾向を明らかにします。例えば、ある調査で年齢や性別などの属性と購買習慣に関する設問を組み合わせ、「40代男性がよく購買する商品は何か」といった関連性を解明できます。

異なる設問間のデータの相互作用を把握するための重要な手法です。

3つ以上の設問項目で関係性を理解する「多重クロス集計」

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多重クロス集計では、3つ以上の要因を組み合わせてデータを分析します。複数の次元を考慮して、より複雑な関係性や影響を把握し、深い洞察を得ることができます。

特定の傾向やパターン、異なる条件下での影響を明らかにし、総合的な分析が可能になります。詳細な情報の取得や特定のセグメントの理解にも役立つ重層的な手法です。

クロス集計のメリット

ここで、クロス集計を利用するメリットについて詳細を見ていきましょう。

【メリット①】エクセルで簡単に集計ができる

クロス集計のひとつめのメリットは、エクセルを使って簡単に集計ができる点です。ピボットテーブルでデータをドラッグ&ドロップすると、異なるカテゴリー変数をクロス集計し、交差点での関係性や傾向を簡単に把握できます。

この手法は、初心者から上級者まで幅広いユーザーに利用され、データの洞察を得る上で貴重なツールとなっています。

【メリット②】グラフや表など視覚的に洞察ができる

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クロス集計の2つめのメリットは、グラフや表などで視覚的にデータを洞察できる点です。集計結果を棒グラフ・折れ線グラフ・ヒートマップ・クロス集計表などの図表で表すことで、データ内の関連性やパターンを一目で理解できるのです。

このため、比較が容易で、統計に詳しくない人でも結果をすぐに結果を読み取ることが可能です。

【メリット③】得られたデータから効果的な戦略を立てられる

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クロス集計の3つめのメリットは、得られたデータから効果的な戦略を立てられる点です。例えば、特定のターゲット市場での消費傾向や嗜好を見出し、有益な情報を基に最適なプロモーション戦略を策定できます。

クロス集計によるデータに基づく洞察は、戦略の効果を高める要素となり、競争力の向上に寄与します。

クロス集計のデメリット

クロス集計のデメリットも念頭に置いておくと、実用する際に気を付けることができます。

【デメリット①】集計データに偏りがあると正しく分析できない

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クロス集計のひとつめのデメリットは、集計データに偏りがあると正しく分析できない可能性がある点です。例えば、特定の地域や年齢層のデータが他よりも多い場合、その属性に関する洞察のみが過剰になり、全体の傾向を正確に捉えることが難しくなります。

防止するには、データの収集方法に注意を払い偏りを最小化する努力が必要です。

【デメリット②】定期的に集計・分析をする必要がある

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クロス集計の2つめのデメリットは、定期的に集計・分析をする必要性がある点です。データの特性や状況は常に変化しているため、更新が滞ると変化やトレンドを見逃し正確な判断や戦略の策定が難しくなります。

逆に、過度な頻度で集計を行うとデータの変動が不自然になり、時間や労力を浪費するリスクもあります。計画的で適度な実施が推奨されます。

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クロス集計の実践手順

最後に、クロス集計の実践手順を4つのステップにまとめました。以下をご参照ください。

Step1:分析の目的を明確にする

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まずは、分析の目的を明確に。課題を特定して仮説を立て、必要なデータと変数を選定しましょう。例えば、顧客の特定の属性と購買パターンの関連性を理解するという目的に合わせて、得られる洞察を具体的に想定し、分析の方向性を確定することが重要です。

目的の明確化によって、効果的なクロス集計の基盤が築かれます。

Step2:エクセルなどでデータを整理する

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次は、エクセルなどを利用して収集したデータを整理します。例えば、列には性別・商品タイプ・購買金額などの異なる変数を配置します。最初の行には各列の見出しを入力します。

入力できたデータは適切に並び替えましょう。整合性を保つために必要に応じて昇順や降順にソートしてください。

Step3:クロス集計の実行

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その後、データタブからピボットテーブルを表示し対象範囲を選択します。性別と商品タイプの表を作成するには、性別を行に、商品タイプを列にドラッグ&ドロップし、値フィールドに購買金額を配置します。必要に応じてレイアウトを編集し、交差セルに表示する集計方法や形式などを変更します。

エクセルなどで各自で実行するほか、オンラインの無料の簡易集計ソフト各種も利用できます。

Step4:得られたデータを解析する

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最後に、得られたデータを解析します。パターンや傾向を見つけ、特定の変数が他と異なる場合は理由を探り、変数間の相関関係を調べて相互の作用を分析。異常値の影響も加味しデータの正確性を確保します。さらに過去と現在の結果を比較し、傾向を評価しましょう。

解析後は、ビジネス戦略や意思決定の参考のため、社内で共有し理解を深めてください。

まとめ

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上手に活用できれば大変有益なクロス集計。今後のマーケティング活動の第一歩としてお役立てください。

監修者

大島 克俊

ゲンダイエージェンシー株式会社 取締役最高営業責任者(CMO)

1978年生まれ。2002年、当社入社。2005年、上野営業所長を経て、2008年東日本営業部グループマネージャーに就任、2013年営業企画開発部長に就任(現任)。2013年、当社子会社株式会社ジールネット代表取締役に就任(現任)。2017年、執行役員に就任。2021年、当社取締役に就任。2023年、最高営業責任者(CMO)に就任。
ゲンダイエージェンシー株式会社の成長と発展に大いに貢献してきた経験を持ち、そのリーダーシップと広告に関する専門知識は、当社の事業に大きな影響を与えてきました。現在は当社のセールスとマーケティング全般のマネジメントを担当しており、IT/デジタル分野についての深い知識を持っています。また、彼の親しみやすい人柄と部下からの厚い信頼も彼のリーダーシップを支えています。

執筆者

AdSELL編集部

「広告主と媒体社をつなげるメディアポータルサイト~AdSELL」の企画段階から参画し、サービス立ち上げメンバーを中心に、コンテンツ担当セクションを組織しています。
私たちが目指すのは、日本全国のビジネスパーソンに役立つ、マーケティングのノウハウや情報、事例をわかりやすく紹介すること。具体的な事例を交えて情報を提供し、読者様がすぐに実践できるような生きた情報をお届けします。読者様の「とは?」「なぜ?」という疑問に対する答えを、タイムリーに発信することを心がけています。

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