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ブランドコミュニケーションとはどんな活動?ブランディングとの違い、マーケティングとの関係性についてわかりやすく解説!【意味、メリット・効果、用語解説など】

ブランドコミュニケーションとはどんな活動?ブランディングとの違い、マーケティングとの関係性についてわかりやすく解説!【意味、メリット・効果、用語解説など】

ブランドコミュニケーションは、ブランドの地位を確立するために必要不可欠です。しかしそのブランドならではの特徴を知ってもらうためには、消費者とどんなコミュニケーションを取るのでしょう?また、ブランディングとの違いはどんなところにあるか、ご存知でしょうか。

ここではイメージしにくいブランドコミュニケーションについて、具体例も交えて詳しく解説します。

ブランドコミュニケーションとは?意味と特徴をわかりやすく解説!

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ブランドコミュニケーションとは、簡単に言うと「ブランドの魅力を伝えてイメージを定着させる活動」です。どれだけ品質や性能が良いものでも、評価を得られなければブランド価値は上がりません。

どんなに高品質の商品やサービスでも、評価されなければ認知度が上がらず、ブランドイメージの定着も難しいでしょう。ブランドコミュニケーションでは、効果的に魅力を伝えるマーケティングを実施。ただ一方的に情報を発信するだけではなく、ブランドが認知された先の戦略が重要です。

広く特徴や魅力を知ってもらい、SNSやリアルイベントで買い手とコミュニケーションをとっていく中でブランドを形成します。ブランドを定着させる中で、競合他社と比較してどのような立ち位置にいるか認識するのも重要です。

そもそも「ブランド」とは?

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ブランドとは、高級でプレミア感がある物の事ではありません。他と区別するために、独自の価値や他にはない特徴を打ち出すものです。

広告やSNSで商品を表面的に飾るのではなく、中身で強い共感・信頼感を得られることが重要。多くの人に「他社とは違う・優れている」と認識されると、ブランド価値の上昇につながります。

「ブランディング」と「ブランドコミュニケーション」の違い

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ブランディングとは、ブランドそのものの印象や特徴を作り上げていく活動です。ブランドロゴや独自キャラクター、愛称などを駆使してブランドイメージの定着を図ります。多くの人にブランドを知ってもらい、どのような特徴なのかを伝えることが目的です。

ブランドコミュニケーションでは、ブランディングされたものをより広く認知させ、理解を深めて信頼性を定着させていきます。消費者とのコミュニケーションをとりながらより深いところまで浸透させ、ブランドそのもののファンを増やすための行動・戦略です。

マーケティングとブランドコミュニケーションの違いと関係性

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ブランドコミュニケーションがファンを増やす目的なのに対し、マーケティングはより商業的な活動のことを言います。具体的には、商品やサービスをいかに購入してもらうか、どうやったらリピート購入につながるかの施策を打ち出すものです。

ブランドコミュニケーションは、マーケティングで良い成果を出すためには必要不可欠。自社ブランドが他とは異なる点、優れている点を明確にして広めたあとにマーケティングを行うと、魅力が伝わりやすく購入につながりやすいです。

ブランドコミュニケーションの施策例

ブランドコミュニケーションの施策例は、大きく分けると5つの方法に分けられます。

  1. マスメディアを通じた発信
  2. Webサイトでブランドの世界観を定着
  3. SNSで認知度を上げる
  4. 参加型イベントでユーザーに触れる機会を作る
  5. 社内でブランドイメージや価値を統一

外向きにさまざまなチャネルから発信し相互交流を図るだけでなく、社内に向けて施策を打ち出すのも重要です。

①テレビコマーシャルや新聞広告などのマスメディアを使う

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テレビコマーシャルや新聞広告での発信は、多くの人に商品やサービスを知ってもらうのに効果的です。すでにニーズを持っている人だけでなく、潜在的ニーズを持っている人にも訴求できます。

もとから訴求力が高い人気番組や有名人とのタイアップは、認知度を上げるだけでなく関心がなかった層にも興味を持ってもらうのに効果的。意図せず目に触れ、ブランドについて知る機会を増やせます。

②ブランドのWebサイト運営

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Webサイトはテレビや新聞と違い制約が少なく、ブランドの世界観を全面で表現できる場所です。UI/UXを含むビジュアル的なイメージやコンセプトを通して、魅力的で価値のあるブランドだとアピールしましょう。

サイトにアクセスした人は、少なからずブランドに興味を持っているはず。ブランドイメージを定着させるだけでなく、ファンを増やしたり潜在ニーズを顕在化させたりするのにも役立ちます。

③SNSなどソーシャル・メディアを活用

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近年はSNSを活用したブランドコミュニケーションも欠かせません。ブランドの最新情報を発信するだけでなく、イメージキャラクターや”ブランドの中の人”がユーザーと交流して距離感を縮めるケースも目立ちます。

SNSの最大の特徴は、強力な拡散力によりさまざまな意見に触れられる点です。好意的なものだけでなく遠慮のない批判的な意見にも触れられるため、客観的なニーズの把握にも役立ちます。

④体感・体験ができる参加型イベントの実施

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実際に手に取って体験できる参加型イベントは、ブランドについてより理解を深めてもらえる貴重な機会です。SNSと連動させれば、さらなる波及効果も期待できます。

例えばSNSでイメージキャラクターを打ち出し、参加型イベントで実際にキャラクターと触れ合うことができれば強い印象が残るはずです。ブランドのリアルなファンを増やすだけでなく、SNSでアップされればさらにブランド情報を広められます。

⑤社内・社員向けブランドコミュニケーションの重要性

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対外向けのブランドコミュニケーションだけでなく、社内向けの施策を打ち出すことでブランドの価値観やコンセプトの認識を統一できます。社員一人ひとりのブランドイメージが少しでもズレていると、今後の施策や誤った方向に行きかねません。

ブランドの魅力が正しく理解できれば、社員は自信をもってマーケティング施策を実行できるでしょう。自信はモチベーションにつながり、品質の向上や生産性のアップなど社内の好循環が生まれる要因にもなります。

成功したブランドコミュニケーションの実例

ここでは実際のブランドコミュニ―ケーション成功例を紹介していきます。

社員向けキャンペーンやリアル世界に飛び出したゲームのキャンペーン、ゆるキャラ×自治体ブランドなど、施策が成功しただけでなく高い話題性にも注目です。

幸楽苑「2億円事件」

幸楽苑の2億円事件とは、12月31日の15時から1月1日の全日を休業するとした新聞広告のタイトルです。実際にあった事件を彷彿とさせるタイトルはインパクト抜群。各所で大きな注目を集め、SNSでも話題になりました。

新聞広告の内容は、2億円の売上利益を捨てででも社員の気持ちを尊重して正月は休業し、飲食店や小売業界の働き方にも一石を投じるもの。幸楽苑は現場で働く社員のことを考える企業だとして、好意的な意見が多く上がりました。

社内モチベーションを上げるだけでなく、幸楽苑は広告ひとつで「社員を大切にする会社」だというブランドイメージを生み出して好印象を作り上げています。

グランツーリスモ(PlayStation4×日産)「GTアカデミー」

GTアカデミーは、PlayStation4のレーシングゲーム「グランツーリスモ」のリアルとバーチャルをコラボレーションさせたコンテスト。ゲームのトッププレイヤーが、日産のレーシングチームのプロドライバーとして国際レースで走るチャンスが与えられるものです。

夢のような企画で話題性が高いだけでなく、実際にチャンスが与えられたドライバーがレースで結果を残している点がブランドコミュニケーションの成功例と言われる理由。結果を残すことがゲームのリアルな操作性を裏付け、グランツーリスモの本物志向がブランドイメージとして定着しました。

熊本県「くまモン」

言わずと知れた熊本県の人気ゆるキャラ・くまモンは、2011年の九州新幹線全線開業に合わせてPRキャラクターとして誕生しました。

ただの自治体キャンペーンでは注目度がイマイチだと考えた熊本県では、関西を中心にくまモンの着ぐるみを出没させ、SNSと連動。ストーリー仕立てのYouTube動画やユニークな名刺など、多方向からのアプローチでくまモンを全国的な人気キャラクターへと押し上げました。

くまモンは人気が出たあとイラスト使用料を無料化し、熊本県のPRや県産品の販売促進につながるものに利用可能に。経済効果は大きく、観光客の呼び込みや県産品の普及・売上など1,000億円以上に及びました。ゆるキャラで自治体のブランド化に成功した事例です。

まとめ

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ブランドコミュニケーションは、ブランドを広く認知させて価値あるものだと感じてもらうために重要な施策です。売ることから考えるのではなく、まずはブランドの価値を高めるためにブランディング戦略も打ち出していきましょう。

監修者

大島 克俊

ゲンダイエージェンシー株式会社 取締役最高営業責任者(CMO)

1978年生まれ。2002年、当社入社。2005年、上野営業所長を経て、2008年東日本営業部グループマネージャーに就任、2013年営業企画開発部長に就任(現任)。2013年、当社子会社株式会社ジールネット代表取締役に就任(現任)。2017年、執行役員に就任。2021年、当社取締役に就任。2023年、最高営業責任者(CMO)に就任。
ゲンダイエージェンシー株式会社の成長と発展に大いに貢献してきた経験を持ち、そのリーダーシップと広告に関する専門知識は、当社の事業に大きな影響を与えてきました。現在は当社のセールスとマーケティング全般のマネジメントを担当しており、IT/デジタル分野についての深い知識を持っています。また、彼の親しみやすい人柄と部下からの厚い信頼も彼のリーダーシップを支えています。

執筆者

AdSELL編集部

「広告主と媒体社をつなげるメディアポータルサイト~AdSELL」の企画段階から参画し、サービス立ち上げメンバーを中心に、コンテンツ担当セクションを組織しています。
私たちが目指すのは、日本全国のビジネスパーソンに役立つ、マーケティングのノウハウや情報、事例をわかりやすく紹介すること。具体的な事例を交えて情報を提供し、読者様がすぐに実践できるような生きた情報をお届けします。読者様の「とは?」「なぜ?」という疑問に対する答えを、タイムリーに発信することを心がけています。

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