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ミレニアル世代・Y世代とはいつからいつまで?ゆとり世代は該当する?特徴をわかりやすく解説!マーケティングにおける重要性【意味、用語解説など】

ミレニアル世代・Y世代とはいつからいつまで?ゆとり世代は該当する?特徴をわかりやすく解説!マーケティングにおける重要性【意味、用語解説など】

ミレニアル世代(Y世代)は、今後消費活動のメインとなる年齢層です。インターネットからアナログ媒体まで広く情報を求めるため、従来のマーケティング施策のままでは通用しないシーンも出てきます。

ミレニアル世代とはどのような消費の特徴があり、どんな戦略やアプローチが向いているのか、ゆとり世代は該当するのかなどを解説します。

目次

ミレニアル世代(別名:Y世代)とは?意味をわかりやすく解説!

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ミレニアル世代(別名:Y世代)とは、2000年代に成人または社会人になった世代を指します。2000年が、1000年に1度訪れる千年紀=ミレニアムと呼ばれることが語源です。世代の分け方にはXYZ世代もあり、ミレニアル世代はY世代にあたります。

ミレニアル世代はインターネットが普及しはじめた時代に生まれており、世の中のデジタル化やIT革命をリアルタイムで経験して成長。初期のSNSも経験し、初代デジタルネイティブ世代とも言われています。

一方で子ども時代はバブルの好景気から崩壊による不景気を経験し、社会人になってからはリーマンショックにも直面。不安定な経済に振り回されている世代です。デジタル化と大きな景気の波を経験し、上や下の世代とは異なる消費傾向・価値観を持ちます。

ミレニアル世代(Y世代)と呼ばれるのは、いつからいつまで?

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ミレニアル世代とは、はっきり「この年に生まれた人」と定義はされていません。だいたい1981年から1995年頃に生まれた世代、2023年時点で20代後半から40代前半となる年齢です。

総務省統計局が発表した令和5年の人口推計※によると、日本のミレニアル世代人口は約2,700万人。現在の総人口に対する比率は約20%ですが、今後世代交代が進むにつれて比率は大きくなる見込みです。

※参照:総務省統計局|人口推計(令和5年(2023年)9月概算値)

ミレニアル世代の前は「X世代」

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X世代とは、1960年代から80年頃に生まれた世代を指します。X世代の前は、第二次大戦後に訪れたベビーブーム世代です。

Xの語源はハンガリー人写真家が発行したエッセイのタイトル。戦争を全く知らない世代をテーマにしたもので、未知の象徴として「X」と名づけたと言われています。

年齢でいうと、2023年時点で40代前半から60代前半。日本では、バブル世代や第一次ベビーブームの子ども世代(団塊ジュニア)、就職氷河期世代が含まれます。

ミレニアル世代の次は「Z世代」

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Yの次の世代「Z世代」は、1995年から2012年頃までに生まれた世代を指します。年齢は、2023年時点で10歳前後から20代後半です。

生まれた時点でインターネット環境が整い、身近にデジタル機器がある中で成長しています。Y世代との大きな違いは、ソーシャルネイティブであること。

YouTubeやX(旧Twitter)、InstagramなどSNSを使いこなして情報を得たり発信したりしています。連絡手段もメールではなく、SNSアプリが当たり前。パソコンよりもスマホの世代です。

ミレニアル世代の子どもにあたる「α(アルファ)世代」

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α(アルファ)世代はミレニアル世代の子どもで、2010年代前半以降に生まれた世代を指します。2023年時点で、小学生までがα世代の対象です。

幼少期からスマホやタブレットに触れ、Z世代よりも早い時期からデジタル機器に慣れ親しんでいます。小学校にプログラミング教育が導入され、タブレット端末を使った授業が行われるなど教育分野でもデジタル化が顕著です。

ミレニアル世代は「ゆとり世代」に該当するのか?

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ゆとり世代とは、「円周率=3」に代表されるゆとり教育を小中学校で受けた世代です。導入されていたのは2002年から2011年のため、生年月日が1987年4月2日から2004年4月1日生まれを指します。

1981年生まれから始まるミレニアル世代のうち、後半にあたる1987年生まれ以降がゆとり世代に該当します。特にZ世代との境である1995年前後生まれの人は、小中学校の義務教育をすべてゆとり教育で終えた世代です。

マーケティングにおけるミレニアル世代(Y世代)の重要性

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なぜミレニアル世代がマーケティングで重要なのかというと、現役で働く世代であり今後人口比率に占める割合を大きくしていく層だからです。当面は、子どもであるα世代の消費を決定する立場でもあり、将来中心となるα世代の消費行動にも影響を及ぼします

ミレニアル世代はデジタルネイティブの最初の世代であり、従来のメインターゲットであったX世代以上とは異なるマーケティング施策が必要です。しかし、Z世代ほどは情報源がデジタルに偏ってはいません。

SNSやネット検索のほかに、新聞や雑誌、チラシといったアナログ媒体も情報源として活用しています。将来に向けてマーケティングが成功するかどうかは、アナログとデジタルの両方を活用するミレニアル世代をよく知り、分析することが重要です。

消費・ライフスタイル・価値観などからわかるミレニアル世代(Y世代)の特徴

社会が大きく変化する環境を生きてきたミレニアル世代には、8つの特徴があります。生き方や価値観、消費志向もX世代以上とは異なります。

従来と同じ感覚でマーケティングを行ってもうまくいかないため、特徴を把握してからマーケティングの方向性を定めていきましょう。

【ミレニアル世代(Y世代)の特徴①】ITリテラシーの高さ

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ミレニアル世代は、物心ついた頃に一般家庭でもパソコンが普及しはじめたため、技術の進歩やWebサービスの向上とともに成長してきた過程があります。

常にそのときの最新サービスに触れ、深い知識を持つ人が多いのも特徴です。ミレニアル世代なら、仕事で使う資料からネットショッピング、銀行や証券会社の口座開設までWeb上で難なく完結できます。

【ミレニアル世代(Y世代)の特徴②】男女平等への意識が高い

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1985年に制定された男女雇用機会均等法を皮切りに、女性の労働環境を改善する法案が次々と成立していきました。ちょうどミレニアル世代が成長する時代に男女平等の意識が高まった背景があり、ジェンダーレスな価値観・考え方をする人が多いです。

男性向けの化粧品があったり、男性の育児休暇が普及しはじめたのもミレニアル世代が社会活動の中心になりつつある最近のこと。共働きが一般的で、家事は女性だけでなく男性もするものと考えるのもミレニアル世代以降の考え方です。

【ミレニアル世代(Y世代)の特徴③】生き方や価値観への柔軟性

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インターネットが普及しはじめた当初から、ミクシィやモバゲー、掲示板などオンライン上でコミュニケーションをとる場がありました。学生のうちからWeb上で様々な立場の人の意見に触れることができ、生き方や価値観がX世代以上よりも柔軟です。

コミュニケーションの場では自分から発信でき、共感を得られることがあれば否定されることもあります。価値観が固定される前に、多様な考え方を受け入れられる土壌ができている世代です。

【ミレニアル世代(Y世代)の特徴④】モノより経験欲を重視

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ミレニアル世代が消費行動をするようになってからは、常に景気は低迷の中にありました。現役でバブルを経験した世代よりも物欲がなく、出費を抑えようとする方向に行動しがちです。

大規模な災害やテロ、リーマンショックで世間・経済が混乱する様子も見てきています。高いお金を払ってモノを所有するより、経験することに価値を見出す世代です。

【ミレニアル世代(Y世代)の特徴⑤】流行に敏感

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ミレニアル世代は流行に敏感で、SNS投稿などを通じて共感してもらうことに価値を見出しています。新しい体験と強い共感が得られそうなモノ・ことを求めるため、流行のサイクルは早くなりがちです。

ひと昔前と違うのは、世代全体でひとつの流行は発生しにくいこと。自分の「好き」を突き詰めて、狭い範囲で流行を作りやすい世代です。世間で流行していても、自分に合わなければお試しだけで終わります。

【ミレニアル世代(Y世代)の特徴⑥】健康志向

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ミレニアル世代は健康意識が高い傾向にあり、日常的にジム通いやランニング、ヨガなど自分の体を整える行動をとる人が多くいます。

運動だけでなく、食べ物の質や栄養バランスにもこだわりがあるケースも多いことも特徴。実際、ロカボ(低糖質)や高たんぱく、栄養素が揃った完全食など多様なヘルシーフードを食品売り場ではよく見かけるようになりました。

【ミレニアル世代(Y世代)の特徴⑦】リユースやシェアに抵抗がない

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ミレニアル世代はコスパを重視する傾向にあり、目的が達成できるならリユースやシェアでも問題ありません。フリマアプリで必要な物を安く買えないか探したり、フォーマルウェアや車もシェアサービスを利用したりします。

エシカルやサステナブルなど、地球環境に負荷をかけない消費活動もミレニアル世代の共感を得ており、リユースに抵抗を感じない一因です。

【ミレニアル世代(Y世代)の特徴⑧】ワークタイムバランスを重視

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ミレニアル世代は、プライベートを犠牲にしてまで仕事に打ち込む生活は望んでいません。がむしゃらに仕事をして昇進を目指すより、ほどほどに頑張ってプライベートの充実を優先させたい傾向があります。

前の世代よりも終身雇用の意識が薄く、合わない会社に居続けるより転職や独立起業を選ぶ人も。ハラスメントや過労に対して敏感で、離職への抵抗感も少なくなっています。

ミレニアル世代(Y世代)へ「刺さる」マーケティングとは?

ミレニアル世代をターゲットにするなら、以下4つのポイントを押さえましょう。

  • 共感
  • 直感
  • 時短
  • コスパ

SNSやインフルエンサーを駆使して「刺さる」マーケティング戦略を打ち出してください。

SNSマーケティングを重視

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SNSは、ミレニアル世代の情報源のうち大きなウエイトを占めます。バズって拡散されればもちろん目につきますが、大事なのは継続して商品・サービスに興味を持ってもらうこと。

自社商品が普段の生活のどのような悩みを解決するのか、豆知識など有益な内容を発信していきましょう。「経験してみたい」と思える役立つ情報はSNSで拡散され、共感を得て広がりやすいです。

ミレニアル世代(Y世代)に影響力のあるインフルエンサーを起用

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ミレニアル世代は、大げさに商品の良さを前面にアピールする企業広告よりもインフルエンサーの口コミを信用しやすいです。自分が信用できると判断した人が、実際の使い心地を実証することで商品の良さに共感され、拡散されて全体の購買意欲が高まります

注意したいのは、ミレニアル世代がやらせやステマに対して強い嫌悪感を抱いていること。一度ステマ疑惑を持たれてしまうと、急速に興味は失われてしまいます。実直なPR活動を依頼できるインフルエンサーを厳選し、情報の拡散を狙いましょう。

フォトジェニックな写真・動画の活用

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Web上には情報が溢れており、消費者にその中から選んでもらうには目に留まる写真や動画で引き付けなければなりません。時短を意味する「タイパ」という言葉も浸透し、手っ取り早く情報を得たい傾向があります。

短時間で直感的に良さが伝わることも大切。写真をスワイプしたり分かりやすさ重視のゆっくり解説動画を見たりするよりも、インパクトのある写真1枚やショート動画ですぐに起承転結が分かる内容が好まれます。

コストパフォーマンスを重視した商品訴求

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ミレニアル世代の特徴として、品質と実用性に対するコストパフォーマンスを重視して商品を選ぶ傾向にあります。商品スペックと価格をよく比較し、目先の情報だけですぐに飛びつくことはしません。

まずは商品やブランドに対して信頼を得られ、価値を感じてもらうことが重要。お得感が出るキャンペーンや限定セールも購買意欲を上げるポイントです。

まとめ

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ミレニアル世代は今後長く消費行動のメインとなるだけでなく、α世代に対しても大きな影響力を持ちます。特有の情報環境や消費傾向を把握・分析し、自社商品に合ったマーケティング施策を打ち出していきましょう。

監修者

大島 克俊

ゲンダイエージェンシー株式会社 取締役最高営業責任者(CMO)

1978年生まれ。2002年、当社入社。2005年、上野営業所長を経て、2008年東日本営業部グループマネージャーに就任、2013年営業企画開発部長に就任(現任)。2013年、当社子会社株式会社ジールネット代表取締役に就任(現任)。2017年、執行役員に就任。2021年、当社取締役に就任。2023年、最高営業責任者(CMO)に就任。
ゲンダイエージェンシー株式会社の成長と発展に大いに貢献してきた経験を持ち、そのリーダーシップと広告に関する専門知識は、当社の事業に大きな影響を与えてきました。現在は当社のセールスとマーケティング全般のマネジメントを担当しており、IT/デジタル分野についての深い知識を持っています。また、彼の親しみやすい人柄と部下からの厚い信頼も彼のリーダーシップを支えています。

執筆者

AdSELL編集部

「広告主と媒体社をつなげるメディアポータルサイト~AdSELL」の企画段階から参画し、サービス立ち上げメンバーを中心に、コンテンツ担当セクションを組織しています。
私たちが目指すのは、日本全国のビジネスパーソンに役立つ、マーケティングのノウハウや情報、事例をわかりやすく紹介すること。具体的な事例を交えて情報を提供し、読者様がすぐに実践できるような生きた情報をお届けします。読者様の「とは?」「なぜ?」という疑問に対する答えを、タイムリーに発信することを心がけています。

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