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3C・SWOTはどう使い分ける?関係をわかりやすく解説!【3C分析、SWOT分析、用語解説など】

3C・SWOTはどう使い分ける?関係をわかりやすく解説!【3C分析、SWOT分析、用語解説など】

企業の事業計画の策定やマーケティング戦略を立てる上で大切なことは、客観的に自社の現状および取り巻く状況を把握することです。

3C分析・SWOT分析は、環境分析をおこなうときに利用するフレームワークで、自社の課題を明確にすることができます。

今回の記事では、3C分析・SWOT分析の意味と特徴、関係性について解説します。

3C分析とは?意味と特徴を解説

3C分析とは、マーケティング環境分析をおこなうフレームワークのひとつ。

1980年代にマッキンゼー・アンド・カンパニーの大前研一氏が提唱した考え方で、Customer(顧客・市場)、Competitor(競合)、Company(自社)の3つのCから始まる情報を集め、分析をおこないます。

顧客と市場の状況の把握や、自社と競合他社を比較することで、客観的な視点から見た自社の強みと弱みを明確にすることが可能です。

https://www.photo-ac.com/

カスタマー(Customer)=顧客・市場

近年はSNSの普及により、消費者が購買行動を起こすときには企業から提供される情報だけでなく、多くの情報の中から自ら情報を選択して集めるようになりました。

情報量が増え、選択の幅が広がったことによりライフスタイルも多様化し、市場環境は大きく変化しているのです。

市場規模、成長性、顧客のニーズや購買行動などの要素を分析することで、顧客や市場の動向を把握し、売上につながるマーケティング戦略を立てることができます。

コンペティター(Competitor)=競合

競合他社の分析と競合商品やサービスに対する分析をおこないます。

分析する要素は、競合他社の業界内での存在感・市場動向・影響力・資金力・開発力・顧客数などや、競合商品やサービスの特徴、ターゲット層、市場シェア率、マーケティング方法、市場規模、売上げなど。

競合の強み・弱みを知り、優れた部分は自社のマーケティングに取り入れることで、業務効率向上につながる効果を期待できます。

カンパニー(Company)=自社

この項目では、自社の商品やサービスの特徴、市場シェア、売上げ、収益性、開発力、技術力、資本力、企業理念、将来性、既存事業、マーケティング方法などの要素を分析します。

競合の分析と同じ要素を分析し比較することで、自社の強みと弱みを明確にすることができ、根拠のある実現可能な事業計画の策定やマーケティング戦略を立てられます。

3Cでわかること

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3C分析を行うことで、自社や自社の商品・サービスを取り巻くマーケティング環境を把握し現状を理解することができます。

しかし3C分析は、現状を知るだけで終わっては意味がありません。分析をおこなう目的を明確にし、分析結果を元に改善策や経営戦略を立てることがなによりも大切です。

また1度の分析で終わるのではなく、継続的に変化を見ていく必要があります。

SWOT分析とは?意味と特徴を解説

SWOT(スウォット)分析とは、自社の現状をStrenghs(強み)、Weaknesses(弱み)、Opportunities(機会)、Threats(脅威)の4つの項目で分析することで、既存事業および新規事業における改善点やリスクを検証できるフレームワークです。

StrenghsとWeaknessesは内部環境、OpportunityとThreatsは外部環境による要素から客観的に見た自社の現状を挙げていきます。

現状を挙げたあとは、4要素の内容を掛け合わせて分析をおこなうことで、より細かい現状の把握と根拠に基づいた実現可能な経営戦略を立てることができます。

https://www.photo-ac.com/

ストレングス(Strengths)=強み

ストレングス(強み)は、自社や自社の商品やサービスで好印象となる内部環境の分析です。

自社のことですが、期待や思い入れなど個人的な気持ちが入らないよう、客観的に判断できる数値やデータを用いて分析しましょう。

認知度、価格、品質、ブランド力、立地、サービス内容、技術力、人材、ノウハウなど、競合と比較し優れているところを分析します。

ウィークネス(Weakness)=弱み

ウィークネス(弱み)は、自社や自社の商品やサービスで悪印象となる内部環境の分析です。

認知度、価格、品質、ブランド力、立地、サービス内容、技術力、人材、ノウハウなど、分析する要素はストレングスと同じです。

分析するポイントは、競合にあり自社にはないことや競合の優れているところを挙げましょう。内部環境の分析なので、他社と比較して弱みではあるけれど、自社の努力で強みに変えられるものを挙げることが重要です。

自社の努力で変えられないことは、外部環境によるものとなるため、トレート(脅威)に分類します。

オプチュニティ(Opportunity)=機会

オプチュニティ(機会)は、自社や自社の商品やサービスで好印象となる外部環境の分析です。

市場規模、成長性、競合の動向、景気、経済状況、流行、話題性など自社を取り巻く要素について分析します。

外部環境は、業界内、国内、世界などさまざまな視点から検討することができます。多角的な視点で自社を見つめ直すことで、多くの要素を見つけられるでしょう。

トレート(Threat)=脅威

トレート(脅威)は、自社に対してマイナスの影響を与える可能性がある市場の変化、競合他社の動向などの外部環境を分析します。

市場規模、成長性、競合の動向、景気、経済状況、流行、話題性など、分析する項目はオプチュニティと同じです。

トレートは、明確になったとしても自社の努力では変えられません。しかしさまざまな脅威の中で、今後自社がどのような経営戦略をおこなえば脅威を避けて売上につなげていけるのかを考える材料となります。

SWOT分析でわかること

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SWOT分析で、4つの要素に分けて自社の現状を挙げるだけでは意味がありません。

4つの要素を使いクロスSWOT分析をおこなうことで、具体的な経営戦略を立てることが大切です。クロスSWOT分析では「強み×機会」「強み×脅威」「弱み×機会」「弱み×脅威」で分析します。

自社の強みを活かし機会を逃さないための方法、脅威の影響を避ける方法、弱みをフォローして機会につなげる方法、弱みを理解し脅威による影響を最小限に抑える方法などを議論し、今後の経営戦略につなげましょう。

3C分析とSWOT分析の使い分けの基準

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3C分析とSWOT分析はどちらも環境分析をおこなうフレームワークであるため、違いや使い分けの基準がわからないという方もいるでしょう。

3C分析は自社と市場や競合との関係性を明確にすることで自社を取り巻く状況を把握し、差別化を図るフレームワークです。得られた分析結果は、経営戦略を立てる際に用いられます。

対してSWOT分析は、3C分析で得た外部環境を踏まえ、自社の強みと弱みを分析するフレームワークです。SWOT分析をおこなうことで、事業戦略において事業を成功要因を見つけやすくなります。

それぞれの違いを理解し、うまく使い分けましょう。

まとめ

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事業計画の策定やマーケティング戦略を立てるときには自社の現状だけでなく、市場や競合など自社を取り巻く状況を把握することも大切です。

客観的に自社の現状を見つめ直すことで、実現可能な経営戦略を立てられます。

ぜひ、活用してみてください。

監修者

大島 克俊

ゲンダイエージェンシー株式会社 取締役最高営業責任者(CMO)

1978年生まれ。2002年、当社入社。2005年、上野営業所長を経て、2008年東日本営業部グループマネージャーに就任、2013年営業企画開発部長に就任(現任)。2013年、当社子会社株式会社ジールネット代表取締役に就任(現任)。2017年、執行役員に就任。2021年、当社取締役に就任。2023年、最高営業責任者(CMO)に就任。
ゲンダイエージェンシー株式会社の成長と発展に大いに貢献してきた経験を持ち、そのリーダーシップと広告に関する専門知識は、当社の事業に大きな影響を与えてきました。現在は当社のセールスとマーケティング全般のマネジメントを担当しており、IT/デジタル分野についての深い知識を持っています。また、彼の親しみやすい人柄と部下からの厚い信頼も彼のリーダーシップを支えています。

執筆者

AdSELL編集部

「広告主と媒体社をつなげるメディアポータルサイト~AdSELL」の企画段階から参画し、サービス立ち上げメンバーを中心に、コンテンツ担当セクションを組織しています。
私たちが目指すのは、日本全国のビジネスパーソンに役立つ、マーケティングのノウハウや情報、事例をわかりやすく紹介すること。具体的な事例を交えて情報を提供し、読者様がすぐに実践できるような生きた情報をお届けします。読者様の「とは?」「なぜ?」という疑問に対する答えを、タイムリーに発信することを心がけています。

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